階下の住人から受けた言動で平穏な生活を送れなくなった為、その賠償を求める事は可能でしょうか?




はじめまして。私は2階建ての木造アパートに2階に住む会社員です。アパートでは妻と二人暮らしをしています。

下の階に住む住人(男性A)が、騒音を理由に我が家を訪問してきました。居住して5年半のうち、今回が4回目と記憶しています。今回は組み立て式の家具の組み立て・設置作業をしていたので、それについての騒音についてはこちらも非を認めるところではあるのですが、それについてだけに止まらず、日ごろから騒音が酷いとしつこく苦情を言って玄関先(ドアの外ですが)に居座られました。

男性Aの主張では、夜中まで足音がうるさい、深夜の2時や3時に入浴している、などと言うものでした。また、騒音で統合失調症を患い仕事も出来なくなった、毎日ドアの開閉音や足音を克明に記録していると言うものでした。口調は非常に高圧的で、さも自分は被害者で迷惑していると言う様子でした。

こちらとしては前述の通りこれが初めてではないので日ごろから気をつけて生活はしており、確かに仕事で夜遅くなることもあるし、たまには外食で0時過ぎて帰宅することもあるが月に数えるほどもなく、また平日は仕事で6時30分~6時40分には起床する都合で0時~0時半には就寝しているため、男性の発言とこちらの認識が食い違っています。

男性の主張する苦情の中には明らかにこちらが原因ではない騒音(2階の別の部屋の音など。この日私たちは9:30頃起床したのですが、その日の8:30に網戸を開ける音がうるさかった、などとも言われました。

朝の8:30に網戸を開ける音はごく一般的な生活音だと思いますし、そもそも起きていないのでもちろん網戸も開けていません)もあり、主張そのものが非常にいい加減なものです。

しかし玄関先に居座りしつこく言ってくるだけでなく、当事者同士では平行線にしかならないので大家なり警察を呼ぶから一度帰って欲しいと言うこちらの要求は無視し、玄関先に居座られました。

生活音を聞き耳立てて記録されていると言う点についても、それが事実であるならば監視されているようなもので、たとえば妻が家で一人でいる、誰もいないと言うことも全て把握されていると言うことであり、何らかの犯罪に使われる恐れもあり非常に怖い思いをしています。

また前述のとおり、本人は統合失調症を患ったと言っているが、こちらの考える限り常識的な範囲での生活を送っているなかでの音を理由にそのようなことになるとは考えにくく、何か別の理由があるように思えるが、ともかく実際に精神を病んでいることを自称している人間が近隣にいて、その嫌疑の矛先がこちらに向いているのは非常に恐ろしく、安心した生活を送ることは出来ません。

結局アパートを管理している不動産管理会社に仲介してもらったのですが、結局1階に住んでいることで騒音に悩まされると言うことであれば、1階に住み続けている以上改善は見込めないということで、偶然ではあるが2階の1室が空いたので、無償(敷金・礼金等不要)で引っ越せるよう取り計らい、搬出入は2週間程度の時間をかけて本人が実施するということを管理会社が提案し、で男性A(およびその家族)はそれを受け入れました。

確かに階下への騒音という苦情はなくすことが出来ると思われるが、今度は2階の廊下を挟んで目の前に移ってくることになり、こちらとしては今までの経緯から今度はドアの開閉音や廊下を歩く音などを理由に謂れのない苦情を言われるのではないかという不安が付きまとっています。

本来であれば平穏に生活し、十分な資金をためて引っ越すなり住宅購入を行う予定でしたが、前述のとおり不審者が近隣に居住し、いつかこちらに危害を加えてくるかもしれないと言う不安におびえながら生活を続けることは出来ないと判断しました。

特に妻は一人で家に帰ること、一人で家にいることを極端に恐れるようになっています。しかしながら退去・引越しするとなればこれまでの生活設計を崩し、貯金を崩し、不要な出費(引越しに伴う初期投資など)、生活の変化を強いられることになります。

また、不動産管理会社(および大家)は問題解決のため2階の部屋を無償提供することになり、本来取れるはずの敷金や礼金、手数料を取れず、また安い1階の家賃で2階に住まわせるための結構な損が発生していると言っていました。

しかしながら男性Aおよびその家族は経済的負担なく、安い家賃で2階に住める、それにより生活の改善が見込めるなど、ごね得のような理不尽な状況にあります。そもそも不動産管理会社の仲介の席上で「引越せるならすぐにでも引越したいがお金がない」と言う趣旨の発言をしており、当人にとっては願ったりかなったりの状況になっています。

今のままではこちらは泣き寝入りになってしまい、この様なことがまかり通るのは非常に腹立たしく思っています。男性Aから受けた精神的苦痛や平穏な生活を送れなくなった事実、引越しに伴い本来必要でなかった出費(引越し代金や新しい住居への初期費用、裁判になった場合の訴訟費用など)などに対し保証なり賠償を求めるなりをしたいと思うのですが、そういったことは可能でしょうか。その場合どういった手続きをとればよいのか、また訴訟となった場合に勝てる見込みがあるのかどうかを教えて欲しいです。

(質問no.112 お名前:中川さん 東京都)




主張のタイミングを逸した為、難しいと考えます。

中川さん、はじめまして。サイト管理人の北条たかとです。

主張そのものが非常にいい加減なものです。

騒音トラブルは双方の主張が主観的で水掛け論にもなりやすいので円満な解決が難しい問題のひとつです。

無償(敷金・礼金等不要)で引っ越せるよう取り計らい、搬出入は2週間程度の時間をかけて本人が実施するということを管理会社が提案し、で男性A(およびその家族)はそれを受け入れました。

しかし今回、上記のような結論に至ったという事は相手方の主張が通っているという事であると考えます。

>本来必要でなかった出費(引越し代金や新しい住居への初期費用、裁判になった場合の訴訟費用など)などに
>対し保証なり賠償を求めるなりをしたいと思うのですが、

このような状況で上記主張をしても通らないでしょう。これは先の不動産業者との話し合い時にすべきものであったと考えます。

そういったことは可能でしょうか。

既述の通り、現状では通らないでしょう。

タイミング的に主張できる場合があるとするならば、相手方が引越し後も何か言ってきた場合です。

大家なり警察を呼ぶから一度帰って欲しいと言うこちらの要求は無視し、玄関先に居座られました。

今のままではこちらは泣き寝入りになってしまい

この場合は警察を呼んで頂いて結構です。警察はこうしたトラブルにも対応してくれます。(現に騒音トラブルでの事件は多くありますので)それにより相手の言動により警察に来てもらったという客観的状況を作れます。

現状では残念ながら相手方が被害者という形になっていると考えられますので、それを覆す客観的なものが少しでも必要です。

その場合どういった手続きをとればよいのか、

基本的には相手方に請求します。もし不動産業者に請求する場合は、今までの事をリアルタイムで不動産業者に連絡し対応するように求めていた場合で、結果、不動産業者が何の対策も取らずに状況が変わらなかった場合です。

(管理義務を履行していないとして請求する事になります)

ですから、今回のケースでは不動産業者に請求するのは難しいでしょう。

また訴訟となった場合に勝てる見込みがあるのかどうかを教えて欲しいです

分かりません。

まず今回頂いた内容が事実であるかどうかが不明ですし、中川さんの主張が仮に事実であったとしても、相手方の主張(反論)も聞かないとどうなるか分からないからです。(ただし、不動産業者との話し合いの件で相手方の主張が認められていますので、分が悪いです)

訴訟をする場合でも相手方が引越し後も何か言ってきた場合で、引越し後の言動と過去の事も絡めて主張していく必要があるでしょう。