隣の建物の常夜灯が明るく、カーテン無しでは部屋の中が照らされてしまいます。法的手段を執れますか?




私の入居しているアパートの南のベランダ側に、最近マンションが建ちました。(どちらも2階建てです)。今困っているのは、そのマンションの共用通路に付いている常夜灯が異常に明るいことです。

そのマンションの共用通路は我が家のベランダ側になりますが、夜の暗さがまったくなくなってしまったどころか、カーテンを閉めないと自動車のヘッドライトで部屋の中を照らされているくらいの威圧があります。

そのマンションの照明は各戸の玄関横の壁に付けられていて、円状でオレンジ色の明かりを放っています。我が家のベランダとの距離は5mくらいでしょうか。

ワンルームマンションなので、長くない通路にその照明がいくつも付いていて、各階の2~3戸分の照明が我が家のガラスを通して見えます。

よく集合住宅の共用通路では通路の上に照明が付いて下を照らすというものがありますが、そうではないのです。そのマンションに建て替えられる前、アパートがあったのですが、そのときはまったくこのように照明に不快感を持ったことはありませんでした。

まだ工事が終わって日も浅く、入居者がいないようだったので、改善策を取ってくれるかと思い、そのマンションの不動産屋、管理会社に連絡をとったのですが、電話で「わかりました」のようなことを言っていましたが一向に改善策がとられません。

建設業者も管理会社も実際の夜の明るさを確かめに来ている気配もありません。

ついに本日はいくつかの部屋に入居者が引っ越しをしてきました。もう対策をとる気がないのかもしれません。そのマンションの玄関側には窓はないので住人が明るさで文句をいうことは無いのでしょう。

このような照明の問題に対して法的な手段で改善させることはできるでしょうか?

遮光カーテンを引けばよいと言われそうですが、すでにそうしています。

心配なのはベランダの草花と飼育しているカメの生態への影響です。また、戸やカーテンを閉めない夏場にどうなるのかも心配です。

すみませんが、どうぞご回答よろしくお願いいたします。

(質問no.741 13.03/03 お名前:佐藤さん 東京都)




「光」を直接取り締まる法律はありません。

佐藤さん、はじめまして。無料法律相談ネット・管理人の北条たかとと申します。

マンションの共用通路に付いている常夜灯が異常に明るいことです。

よくあるのが、自宅の隣の敷地にゴルフの練習場が出来たり、レジャー施設が出来たりする事による夜間の照明のトラブルです。

法律的に便宜上「光害」と呼ばれたりもします。

光害に関してポイントとなるのが、現状では光害を規制する直接的な法令や条例が無い事です。(厳密に言えば条例はありますが、星の観察の為であり、生活保護の為ではありません)

その為、法律的な解決の為には、隣マンションの常夜灯が客観的に見て「受忍限度」を超えている程度のものである事の照明と、マンション管理会社を相手にした調停や訴訟をしていく必要があるでしょう。

カーテンを閉めないと自動車のヘッドライトで部屋の中を照らされているくらいの威圧があります。

一般的に考えて常夜灯の明るさが自動車のヘッドライトと同等というのは明るいように思われます。その為、自動車のヘッドライトの明るさと常夜灯の明るさをそれぞれ測定比較して証拠として使うと良いでしょう。

いずれにせよ、個別的に相手方と争っていく必要があるケースです。