税理士の独占業務・会計士との違い




税理士の独占業務と人数

昨今ではよく歯科医院の数がコンビニよりも多くなり、全体で見て低収入化していると論じるビジネス誌がありますが、「数」そのもので言えば税理士さんも負けてはいません。

実は、数だけで見れば7万人を越えているんです。

でも、税理士さんは低収入といった旨の論調で報じられる事は余りありませんよね。

勿論、ビジネスの形態として、歯科医院は衛生観念をはじめ治療に必要な専門機器をそろえなければいけない関係上、専門的なスペースをしっかり設けなければならず、患者さんに来ていただくスタイルでもあるので、立地等の条件も影響を及ぼします。

税理士さんは極端な話、自宅兼事務所でも開業は可能で、専門的な設備は要りません。お客さんの所に自ら出向く形で事務所経費を抑えながら利益を出していく事が出来る為、立地にそれほど左右されない利点もあるでしょう。

そういった自由度が高い、創意工夫次第で営業が出来る業種であれば、数が多くなったとしてもそれほど悲観的になる必要は無いのかもしれません。




公認会計士との違い

税理士さんと公認会計士さん、この2つはどう違うのか?知らない人は意外と居るんじゃないでしょうか?

まず、税金関係の相談や手続きを独占的に行っているのが税理士さん(法律の規定で税理士さん以外の人間が行う事は、たとえ無料であってもNGとなります)、では公認会計士さんは?

実は企業の会計などはやり方さえ把握してれば特に何の資格(例えば簿記さえも)も必要ありません。会計課で働いている人は簿記位持っているかもしれませんが、中小企業ではなかなかそうも行かないでしょう。

ただし、企業の規模が大きくなるとそうはいかなくなります。

企業財務の監査など、適正に見極める必要性が出てくるのです。そこで登場してくるのが公認会計士さん。正確には会計監査業務と言われますが、企業の財政状況にお墨付きを与える業務を行っている訳です。

尚、公認会計士さんは、税理士の試験を受ける事無く、申請をするだけで税理士さんになる事が出来ます。町で開業されている事務所には大体「公認会計士・税理士○○事務所」となっていますので、気が付いた時には見てみると良いでしょう。