飲食店で起きた食中毒による慰謝料額の相場や算定方法




店での食事によって食中毒になってしまった場合、法律的にどう考えればいいか?

お店の食事が原因で食中毒になった場合、お店側に対して不法行為による損害賠償と精神的苦痛に対する慰謝料を請求する事ができます。

まず慰謝料について見ていきます。

慰謝料の考え方について

食中毒の場合に限らず、慰謝料の額については個別の事案による差が激しいのですが、入院や継続的な治療を必要としない程度の食中毒の場合であれば、平均的には2~3万円が相場となります。(判例に基づく)

入院や継続的な治療が必要となってくる程度の食中毒ですと(その場合もケースごとに判断が必要ですが)10~30万程度認めた判例があります。




損害賠償額について

慰謝料と以て非なるものとして損害賠償があります。

食中毒の場合ですと、治療にかかった費用そのもの。これは完全に程度問題でどのような症状でどのような治療をしたかに左右されますので、ケースバイケースで算定します。

更には通院する際の交通費(タクシー代等)。の請求が考えられます。

また、自営業者等の場合で食中毒によって営業ができなくなった場合は、その分の費用も請求できますが、これについてもケースバイケースでの算定が必要となるので、このレベルの請求を行いたい場合は弁護士等の専門家への依頼を検討された方が良いでしょう。