出張レッスンをした時に、材料費は払うから、差し引いた分だけ返金しろとクレームが来ています。
個人で、プリザーブドフラワーのアレンジ教室をしています。
通常は、自宅で個人レッスンをしているので、身元の分かっている人にしかレッスンしませんが、今回、あるイベントで、出張レッスンをした時に、フリーでレッスンされた方からのクレームに困っています。
レッスンしたのは、幼稚園児の娘さんですが、イベントの翌々日に、母親からメールが送られてきました。(住所、氏名については、当日、書いてもらうようにしていましたが、この方だけは書かれませんでした。なので、逆に特定できました。)
内容は、「自由にデザイン出来ると思っていたが、決まった物を作らされて、最初の話と違うので詐欺だ、値段が高いので納得出来ない、イベントの責任者に抗議の電話するぞ、返金して欲しい」と言ったもので、それに対して私からは、「説明不足でレッスの内容に納得いか無かったことに対するお詫びと、直接会って謝罪するので都合のよい日時と場所を言ってくれれば、商品を引き取って全額返金する」旨のメールをしました。
相手からは、「直接会うのは無理、商品を送るのも大変なので、材料費は払うから、差し引いた分だけ返金しろ」と言う返信が来ました。私は、「会えないなら、着払いで商品を返品すれば、返金するという事」と、当日のイベントで、24時間TVのチャリティ募金をしていたせいか、ボランティアの行事と勘違いしているようで、「ボランティア的場所であり得ない金額だ」と言いう事も書かれてあってので、それに対する説明「一店舗として出店しているだけであって、ボランティアでは無い」という事メールしました。
すると今度は、「教え方が悪い。面白く無かった。説明が足りない。」と言う、レッスン内容が悪いと言う返信が来ました。ここまでのメールでは、相手は、自分が幼稚園児の親である事を、私が知らないと思っているので、いかにも、自分自身がレッスンを受けたと思わせる内容で、送られてきています。それで私は、「レッスンされたのは、小さなお子さんでしたよね。」と言う事と、当日、とにかく急いでいる様子で、子供さんに向かっても、早くしろ、まだかとせかしていて、途中、母親は席をはずして違う店を見に行ったりしていたので、「お急ぎの用で、保護者がいなくて十分説明できなかった」という事を、メールしました。
それに対しての具体的な反論は無く、「あれは、レッスンとは言えないので、レッスン料は払えない、材料費だけ払うから、残りを振り込め」と言う返信が来ました。私は、「返品しない限り返金しないという事と、「自分の説明は、見本と同じデザインの物を、色を自由に選んで作れると説明している、納得いかないなら、消費者センターに連絡して、法的手段をとってください。」とメールしました。
相手からは、「正当化している、金額の事ではない、やり方が汚いから抗議した、話したくない、商品は返す」と返事が来て、私は、「今回はご希望に添えず申し訳なかった、返品の確認がでいたら返金します。」とメールして、現在、返品待ち状態です。
実際のメールの内容は、もう少し長くなっていますが、大まかには以上のような、やり取りです。
今回の事で、私と相手との商売上の取引についてお聞きしたいです。お金を払って、作品を作り終わった後、後日、作品は材料費を払うので返品しないが、教え方が悪いのでレッスン料金だけ返金しろと言う要求は、通るのですか?
私は、基本的には、作品を作り終えて袋に入れてお渡しする時に代金を頂くようにしているのですが、もし、その時に、出来上がりが気に入らないからお金を払わない、作品も要らないと言われた場合は、どすればいいですか?
そもそも、個人的に材料を色々と選んで作った作品(オーダーメードのようなもの)を、返品することは出来ますか?
最後に、幼稚園児のような小さなお子さんの場合いは、常に保護者の方が付き添っていないといけませんか?
今後のレッスンにも、色々と問題が出てくかもしれませんので、ご指導をよろしくお願いします。
(質問no.153 お名前:宮下さん 愛媛県 消費者問題カテゴリ)
当サイトからの回答
基本的には応じる必要はありません。
宮下さん、はじめまして。サイト管理人の北条たかとです。
>現在、返品待ち状態です。
恐らく、実際に返品されてくる可能性は低いのではないでしょうか?ごね得で少しでも安く済ませたいか、不注意でモノをダメにしてしまい、口惜しくて、とりあえずの口実で返金を請求してきているといった可能性もあるでしょう。
ただし、この手の人種はまともに相手にするだけ面倒なので、仮に返品されてきた場合には運が悪かったと思ってパッと返金した方が後腐れがなくて良いと考えます。
>作品は材料費を払うので返品しないが、教え方が悪いのでレッスン料金だけ返金しろと言う要求は、通るのです
>か?
レッスンに対して料金が発生しているのですから、基本的には応じる必要性はありません。
いわゆるモンスタークレーマーの様な人物に当たってしまったと考えられます。この手の人物はちょっとした事にケチをつけたり、揚げ足を取ったりして自分の主張を通そうとします。
今回のケースで言えば、既述の通り、ごね得で、できる事なら少しでも安くモノを手に入れられればラッキー程度の考えではないかと思われます。
>作品は材料費を払うので返品しないが、
できあがったものは材料費だけでは考える事はできません。宮下さんのレッスンの対価も含まれるわけですから、返品しないでというのは通らないと考えられます。
>出来上がりが気に入らないからお金を払わない、作品も要らないと言われた場合は、
レッスンそのものの対価として料金が発生する、レッスン料としてお金を徴収する事を明確に定めておけば良いでしょう。その際、注釈等に、出来上がった作品はご希望であれば無料でお持ち帰り頂く事もできますといった旨の明記をしておき、材料や作品そのものの料金でない事を明示しておきましょう。
>個人的に材料を色々と選んで作った作品(オーダーメードのようなもの)を、返品することは出来ますか
今回のようなケースではできません。
>幼稚園児のような小さなお子さんの場合いは、常に保護者の方が付き添っていないといけませんか
これは宮下さんご自身で決める事であると考えます。ただしトラブル予防の為、一般的には保護者同伴が多いでしょう。
>今後のレッスンにも、色々と問題が出てくかもしれませんので、
まず、メールのやり取りを含む想定される問答集を用意しておくのと(その場でやり取りをすると、どうしても感情が入るからです。いわゆるクレーマー的な文句に対しては徹底的な事務的処理で済ます事が重要です)、何に対しての料金なのかを明確にしておく事、運営側のレッスン条件に同意しない方(今回のケースですと身元を明かさない)は一切のレッスンをお断りする等の規約を準備しておきましょう。
回答者 : サイト管理人 北条たかと この回答者の詳細はこちらをクリック