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入社前に会社の人間から罵倒され、精神的ダメージで入社できなくなりました。会社に賠償請求できますか?


義母が大手生命保険会社の営業職員(マネージャ職)をしています。

先日妻が会社のイベントに招待され訪問したところ、義母の上長である営業部長に声をかけられ、入社の勧誘をされました。この内容が


「お母さんがマネージャでいるためには部下が3人以上以内といけないが、現時点で2名しか部下がいない。」

「秋にマネージャ職の査定があるが、これまでに3名の部下をもつマネージャという状況を作ってあげたいので入社してほしい。(12月まででよい)」

「秋までに3名の部下、という状況を作るには本日入社の意思表示をしてほしい。そうでないとお母さんはマネージャとしての職位を失い退職金が減ってしまうことになる。」


ということでした。

「あなたが入社しないとあなたのお母さんの退職金が減ってしまうから今日入社をきめてほしい」と言われたそうです。

私としてはこの勧誘の仕方に疑問を感じましたが、私のせいで母の退職金を減らすわけにも行かない」として翌日から入社の準備に入りました。

「出勤するには原則スーツ」とも言われたそうで、専業主婦をしていた妻は服を購入して準備もしました。

ところが、入社準備のため数日出勤していると以前から知り合いであった別のマネージャから罵倒され、精神的なダメージを受けて入社することができなくなりました。(別途記述)

このことは現場に居た義母の上長も認識しており、会社の非を認めています。

このため、私としては会社が非を認めた事態によっていかが失われたと考えています。

1.妻が入社して部下3名という状況
2.妻が入社準備に購入した洋服代を弁償
3.妻が入社していれば得られたはずの報酬(12月まで)

会社には2.3.はともかく、せめて1は担保してほしいと会社に依頼しましたが、会社からは「今回のことは申し訳なく思うがわれわれとしてできることは何も無く、このまま行くと義母はマネージャの職位を追われることになる」と回答がありました。

私が「私どもがこうむった」と思っている上記1.2.3については損害とはならない、会社に賠償請求のようなかたちで会社に対応をお願いすることはできないのでしょうか?


(別途記述分)

数ヶ月前に生命保険会社主催で永年勤続表彰のパーティが行われ、勤続25周年として義母も表彰の対象者となりました。この来賓として妻が呼ばれてスピーチをすることになりました。

スピーチについて、現行の枚数、スピーチの時間を会社に問い合わせたところ、運営サイドの業務部長より「長ければ長いほどよい」と回答がありました。

事前(2週間前)に原稿の提出を求められていたため、期限どおりに原稿を提出、この場でも「長すぎませんか?」と問合せを行い、また、当日も会場で「短くしたほうがよいですか?」と問合せを行いましたが、いずれも「問題ありません、できるだけゆっくり話をしてください」といわれたのでそのとおりにしました。

当日は滞りなく終わりましたが、上記入社準備で出社した際に「この前のスピーチは長すぎる」「何を考えてるんだ」「聞いてるこっちは苦痛でしかなかった」「聞かされているほうのみにもなれ」「みんなが苦痛に思っていた」というような言葉を立て続けに投げかけられたそうです。

しかも1度ならず複数回にわたって。

このため妻は「みんなにこやかに挨拶してくれたけど心の中では長い挨拶しやがって、と思っていたに違いない。」と大変落ち込んでしまいました。

この件については会社としても全面的に非を認めており詫びはありました。

(質問no.627 12.08/15 お名前:大橋さん 東京都  労働・セクハラ・パワハラカテゴリ


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当サイトからの回答

当サイトからの回答
そもそも損害として認められる可能性が低いのではと考えます。



大橋さん、はじめまして。無料法律相談ネット・サイト管理人の北条たかとと申します。


>言葉を立て続けに投げかけられたそうです。
>精神的なダメージを受けて入社することができなくなりました。

暴言を投げかけられた事と、入社できなくなった事との間に相当因果関係があるか、当人が主張している「精神的ダメージ」が、入社できなくなる程度のものであるかを客観的に証明できるかであると考えます。

この点は法律専門家であっても各人によって考え方や判断は変わる部分でありますが、頂いたメールを読ませて頂く範囲内では、そもそも相当因果関係が認められず、損害としても認めらる可能性が低いものではないかと考えます。

まず、暴言を吐かれた事と、それによって入社できなくなった事との因果関係を証明しなければいけませんが、本人が精神的ダメージを受けたと言っているだけでは駄目ですので、医師の診断書等、客観的に判断できるもので証明しなければいけません。

入社できないと客観的に判断できる程度の損害があるかどうかの証明が必要になる訳です。


>1.妻が入社して部下3名という状況

そもそもこの部分は損害として扱うべき事項ではないでしょう。別に奥様以外にも人材自体は居る訳であり、奥様以外には部下になりえないという事にはならないからです。

又、マネージャー職から降格する事は会社の規定内の事であり、マネージャー職から降格して退職金が減っても、それ自体は法律上の損害とは判断されないでしょう。

ですので、入社できなくなった事と、マネージャー職云々に関しては事実関係としては関連があるとは言え、法律的な賠償としてみた場合には因果関係が有るとはならないと考えます。


>われわれとしてできることは何も無く、このまま行くと義母はマネージャの職位を追われることになる」と回答があ
>りました。
>会社に賠償請求のようなかたちで会社に対応をお願いすることはできないのでしょうか?

現段階で会社側が賠償する意思がないのであれば、「お願い」しても意味がありません。

基本的には訴訟の場で賠償を求めていくしか方法はないでしょう。その為にも因果関係や損害の客観的証明が必要になってくるのです。


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回答者 : サイト管理人 北条たかと  この回答者の詳細はこちらをクリック



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