NYから帰国せず、破産手続きをすることは可能なのでしょうか?




今はNYに住んでいますが、日本にいたとき購入したマンションの支払いが滞っています。

その理由は契約した不動産の方が日本を経って1.2ヶ月で借り手を決めると言われていたのに9ヶ月以上空き状態が続いてしまったこと、それに伴いあっという間に銀行残高が減ってマイナスになってしまったこと、NYの家賃と日本の支払い2つ払う力がなかったことが理由です。

今借り手が住んでいますが安くして入居してもらっているため支払額を下回りやはり赤が出てしまいました。

自分の銀行口座ですが、その銀行からマンションのローンを組んでいたのですが、支払いが暫くできなかったため止められてしまい自分の口座に入金することもできません。

入居者の家賃を別の口座に支払ってもらいネットで振り込みしています。でも金額は足りていません。

NYは勉強のため来ていますがまだ帰国はしません。できる限り返済しようとお金が入っては振り込んでいますが、とても間に合わず、できるなら破産宣告したいと考えています。

こちらから手続きすることは可能なのでしょうか?書類など必要なものは揃えることができます。アドバイスいただけたらありがたいです。

どうぞ宜しくお願いいたします。

(質問no.10 お名前:いしむらさん NY)




原則的には無理です。

いしむらさん、はじめまして。サイト管理人の北条たかとです。

できるなら破産宣告したいと考えています。

まず自己破産をするとしても、自己破産をして、免責を得られるかどうかの判断をする必要があります。(免責が得られないと債務が残ります)

その為には直接弁護士と面談をする必要が出てきます。

書類など必要なものは揃えることができます。

詳細な判断は書面だけでは把握できませんし、そもそも、近年、弁護士の債務整理関連業務のトラブルが激増し、日弁連が「相談者と弁護士が直接面談して受任する」旨の通達を出しています。

ですから、原則的にはNYから帰国せず法的な整理を進めるのは無理でしょう。

勿論、弁護士事務所の中にはそうした通達を守っていない所もあり、そうした事務所をご自身で(主にネットで)探して依頼する事も可能性としてはありますが、オススメはできません。又、依頼後トラブルになった時のリカバリーも大変です。




日本にいたとき購入したマンションの支払いが滞っています。

借り手が住んでいますが安くして入居してもらっているため支払額を下回りやはり赤が出てしまいました

詳細な金額が不明な段階ですので、断言はできませんが、自己破産をしたい理由が、マンションのローン支払いが困難であるという事だけであれば、日本のマンションの任意売却を検討されるのも良いと考えます。

今回のようなケースでは、最終的に競売になるのですが、競売の場合は、競売後、差し引きで残った債務を返済していく形になります。

それに対して任意売却とは、言葉の通り任意で売却する事です。ローンを扱っている金融機関との合意に基づいて、返済が困難になった不動産を売る訳です。(任意売却は金融機関にとっても競売の場合よりも、融資金の回収が多く見込める場合があるのです)

又、競売の場合に比べ、残る債務も少なくなる可能性が高いので、現在のある程度余裕のある段階でそうした選択肢を模索するのは決してマイナスにはなりません。

こちらから手続きすることは可能なのでしょうか?

ただ、いずれにせよ帰国せずに手続きを完了するのは難しいです。