借金を抱えている主人は、「自分の借金なので万が一の場合も私には返済義務はない」と言います。




現在、主人64歳、私53歳。入籍(再婚)を考えています。

主人は借金を抱えています。

主人は歳も歳なので今後のことを思うと、私は返済が済んでからの入籍をと思います。

しかし、主人は自分の借金なので万が一の場合でも私には返済の義務はないといいます。

どうなのでしょうか?

(質問no.119 お名前:菅野さん 東京都)




相続発生時の事を考慮しておく必要はあります。

菅野さん、はじめまして。サイト管理人の北条たかとです。

主人は自分の借金なので万が一の場合でも私には返済の義務はないといいます

借金は契約ですので、契約当事者(保証人を含む)以外に影響を及ぼす事はありません。

しかしそれはご主人がご存命の間という、言わば条件付です。

考えておかなければいけないのは、相続が発生した場合です。

万が一の場合

万が一の場合、というのが相続発生の事だと仮定すると、配偶者(内縁ではなく、きちんと戸籍手続きを済ませた配偶者)には相続権が発生し、借金も財産の1つとして相続する事になります。

ですから、その点を懸念されているのであれば、内縁のままでいるか、籍を入れた場合で相続が発生ても、相続発生時から3ヶ月以内に相続放棄の手続きをされる事を勧め致します。

私は返済が済んでからの入籍をと思います

後は借金の金額の問題かと思います。

金額がさほどでもなければ相続財産の中から支出して返済していけばいいですし、財産がほとんど無いような場合や、相続財産を超える借金額の場合は、既述の相続放棄をされれば良いと考えます。

ですから、どうしてもご不安であれば借金がどれ位のものなのかを確認されるのも良いでしょう。