隣の敷地ぎりぎりに病院が立つ予定で、日が全然当たらなくなってしまいます。どうしたら良いか分かりません。




よろしくおねがいします。

うちの母が、2階建ての1件屋を貸しています。裏に当たる南側が、ずっと空き地だったのでよく日があたっていたのですが、先日いってみると、4階建ての病院が立つ予定で、鉄骨の骨組みが組まれてました。

それが家の敷地ぎりぎりにたち、すっぽりおおってしまい、南側なので建つと日が全然当たらなくなってしまいます。

事前に、家を借りてる方に声はかけたみたいですが、母はきいておらず、このままでは、借りてる方も暗くて出て行かれるし、借家がなりたちません。また、病院のほうから見下ろす感じになるので、こちら側に窓がつくと丸見えになってしまいます。

近所を回った際に、ほかのところから苦情がでたようで、母の家よりにぎりぎりに建っています。

できれば、もう少し間を空けるなり日が当たるようにしてほしいと思います。どう、動いたらいいのかもわからず教えていただけたらと思います。

よろしくお願いします。

(質問no.219 お名前:小坂さん 和歌山県)




場所とぎりぎりの程度によります。

小坂さん、はじめまして。当サイト管理人の北条たかとと申します。

4階建ての病院が立つ予定で、鉄骨の骨組みが組まれてました

家の敷地ぎりぎりにたち

家やビルなどの建築物を立てる際、民法という法律では、「建物の境界線から50cm以上の距離をあけなければならない」と定めがあり、建築基準法という法律では、境界線付近の建築物について「防火地域内の建物で、壁が耐火構造になっているものについては、境界線ぎりぎりに建てても良い」と別の定めがあります。

そして、この2つの基準について、どちらを優先すべきかと言う事については、最高裁判所が「防火地域について建築基準法の規定を優先する」と判断しています。

ほかのところから苦情がでたようで、母の家よりにぎりぎりに建っています。

ですので、「ぎりぎり」との事ですが、まずはその距離が守られているかどうかという事になります。

4階建ての病院が立つ予定

南側なので建つと日が全然当たらなくなってしまいます。

あとは、お住まいの地域の自治体が定める条例や、お住まいの地域の区分(第一種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域など)によって細かく定めがありますが、建物自体が4階建てとの事ですので、この点からも恐らく問題ないと思われます。

詳しく見るには、お住まいの地域の区分と、それぞれの建物との境界との距離を測定して、その地域の建築士、司法書士と相談される必要があるでしょう。

日が当たるようにしてほしいと思います

日照権というものがあり、建物が日影になる時間帯を把握した上で、お住まいの自治体の条例に日影規制があれば、それに基づいて建物の形状変更等を要求する事ができる可能性がありますが、その場合でも、裁判での両者の歩み寄りの様な形で結末になると思われます。