私のローンの連帯保証人が、私の財務状況を他人に喋りました。プライバシーの侵害だと思うのですが。




住宅ローンの連帯保証人をお願いしている方が(16年くらいたっている)急に不安になったらしく、私の財政状況への質問があったので、大まかなことをお知らせしました。

するとその人が他人へ(少なくとも2人へ)知りえた私の財政状況をしゃべってしまいました。

連帯保証人になっているので私の財政状況を知る権利があるし、それを他の人に話す権利もあるというのです。

私はプライバシーの侵害ではないかと思うのですが。

(質問no.634 12.08/22 お名前:山田さん 東京都)




程度問題としては低いと言わざるを得ません。

山田さん、はじめまして。無料法律相談ネットの管理人・北条たかとと申します。

その人が他人へ(少なくとも2人へ)知りえた私の財政状況をしゃべって

私はプライバシーの侵害ではないかと思うのですが。

純粋にプライバシーの侵害に該当するか否かで言えば、該当はするでしょう。ただ問題は、該当するからといって「じゃあ、どうするのですか」という実務的な点であると考えます。

大まかなことをお知らせしました。

他人に漏らされたというそもそもの情報が大まかなものであり、それによる結果(実害)が無い現状(不愉快だと言うだけでは、法律的な実害は無いと判断されてしまうのは止むを得ないでしょう)では法的な問題として結果としては重くない※と思われます。


誤解の内容に付け加えておきますが、決して「個人の資産内容」がプライバシーとして軽いと判断している訳ではありません。結局、程度の問題とそれによる損害の有無によって左右されるのです。

今回のケースの場合、最終的にどうなさるかはご自身の判断ですが、一般的にポピュラーな慰謝料請求に関しても、傾向として、実害が無ければ1万円から数万円、実害が有る場合でも十数万円といったレベルになります。

ですので、もし法的な措置を検討されるならば、相手の言動によって具体的にどの様な損害が出たかといった主張立証までを用意しておく必要があるでしょう。