元勤務会社に1年間送信したメールに対し、法的手段を講じる旨の通知を受けました。責任を問われますか?
私が3年前まで勤務していた会社に送信したメールに対して、役員から迷惑メールとして法的手段を講じるとの通知を受けました。
私が送信したメールには、自社ビルの賃貸業務に関して管理職が違法な無契約出店行為5件(自販機設置)を幇助していたこと、賃貸物件を独断により無契約無料で使用させていたこと、及びこの管理職が社に対する背信行為を不問にされて昇格したことが不当であること、違法出店行為の売上金は35年間で約1億円にも上ること等々を記載しました。
即ち、社内の不正暴露メールです。
メールを送信した期間は、1年強です。この間に返信メールは1通も届いておりませんでした。私が送信したメールの内容が迷惑であるとの意思表示が無かったのです。
メールの送信先は、私が勤務していた会社の役員、管理職、同僚、親会社の役員です。グループ企業以外へは送信しておりません。
訴訟になった場合、民事か刑事で責任を問われますか。
それとも言論の自由の範囲で収まりますか。
(質問no.341 12.02/05 お名前:坪内さん 大阪府 労働・セクハラ・パワハラカテゴリ)

当サイトからの回答
責任を問われる可能性は高いでしょう。
坪内さん、はじめまして。無料法律相談ネット管理人の北条と申します。
>メールを送信した期間は、1年強です。この間に返信メールは1通も届いておりませんでした。
いわゆる迷惑メールや脅迫メール、怪文書的なメールの類に対していちいち返信するという事は通常は考えられません。これは書いてある内容に信憑性があるかどうかとは別問題であり、返信メールが届かなかったから1年もの期間、元勤務会社にメールを送ったというのは何の釈明にもならないでしょう。
>私が送信したメールの内容が迷惑であるとの意思表示が無かったのです。
これについても既述の通り、迷惑メールであると認識しているメールにわざわざ返信するという事はないでしょう。そうした意思表示がないからといって1年強送った理由にはならない事に注意が必要です。
>メールを送信した期間は、1年強です。
>役員から迷惑メールとして法的手段を講じるとの通知を受けました。
>民事か刑事で責任を問われますか。
1年強という期間は充分長い期間です。そしてメール文面には記載はありませんが、その期間内に送ったメールが2通や3通という訳ではなく、それ相応の送信数になっているのでしょうから、その数によって元勤務会社の業務が阻害されたと判断されれば法的な責任を問われる可能性は高いです。
>メールを送信した期間は、1年強です。
>メールの送信先は、私が勤務していた会社の役員、管理職、同僚、親会社の役員です。
期間、量、範囲によって、業務に支障が生じたレベルの行動であれば、刑事民事共に責任を問われます。(ただし、自動的に刑事民事の責任を問われる訳ではなく、元勤務会社がどのような措置をしてくるかによります)
元勤務先に対してメールを送った期間、範囲としては充分ですので、後はどの程度の送信数かによると思われますが、数百通レベルであれば充分な数であると考えます。
>それとも言論の自由の範囲で収まりますか。
元勤務会社の複数の人間に1年強に渡ってメールを送る行為はそもそも言論の自由には該当しないでしょう。
>即ち、社内の不正暴露メールです。
気をつけなければいけないのは、今回、メールの内容が真実であるかどうかが問題になっているのではなく、元勤務先に長期間メールを送りつけて相手の業務に支障を起こしたかどうかがポイントになる点です。
ですから、不正を暴露したメールであると主張しても、自身の行動の責任を免れる理由にはならない事には注意が必要です。
回答者 : サイト管理人 北条たかと この回答者の詳細はこちらをクリック